Symphonite Refinery and Petrochemical Modeling System (RPMS)

RPMS (Refinery and Petrochemical Modeling System) は、石油精製及び石油化学プラントにおける生産計画や原料選択、投資検討のための最適化アプリケーションです。RPMSでは、各装置や用役系をモデル化し、SLP (Successive Linear Programming: 逐次線形計画法) を用いて、与えられた制約の元で最適化計算を行います。また、原材料の最小購入量など、解の整数化 (0-1) が必要な問題に対して、MIP(Mixed Integer Programming:整数混合計画法)を用いて解く事が出来ます。生産計画を策定する際に考慮すべき制約としては、原材料の購入可能量、価格と性状、製品の品質、価格、需要量と需要地、プロセス装置の特性、能力などが挙げられます。RPMSでは、石油精製、石油化学の代表的な装置や原料、製品などのデーターベースが準備されており、プラントの装置構成を精度良く再現するモデルの開発を容易にしています。また、DR (Distributive Recursion) と呼ばれる手法により、フィード性状による製品収率、性状への影響を精度良くモデル化し、最適解への迅速な収束を実現します。複数プラントや複数期間での生産計画に対応するオプションも用意されています。RPMSを利用することで、ユーザーは、変動するビジネス環境下で、計画に影響を与える要因、制約を結びつけ、もっとも収益性の高い生産計画を策定し、あるいはケーススタディを行うことで、異なった需要、価格などビジネス条件が変化した場合の影響度を迅速且つ定量的に検討することが可能になります。また、投資計画においては、現在の装置構成のボトルネックを把握し、装置に対する投資額と得られる収益改善のバランスを検討することが出来ます。RPMSは、プラント操業支援システムBusiness FLEXを構成するモジュールの1つです。

Symphonite ASSAY2

ASSAY2™は、石油精製で原油の売買、取引に携わる人の意思決定を支援するための原油評価と選択のアプリケーションです。計画担当者は、ASSAY2を使って、計画やスケジュールの評価、中長期及び短期の生産計画策定、RPMSなどのLPモデルへの入力生成などを行うことが出来ます。こうした意思決定は、変動するビジネス環境と厳しさを増す競争の元、収益性の維持・改善への圧力が増加する中で、更にその重要性が高まっています。

ASSAY2 は、原油のブレンドや、複数留分への分割なども可能です。各原油留分の収率と性状データーは、RPMSやその他の計画モデルシステムに提供することが出来ます。ASSAY2 は、原油アッセイ・ライブラリー、種々の計算機能、原油選択とレポート機能、グラフィック・モジュールを備えています。