蒸留塔を解くヒント(2) - スペックの与え方
UniSim Designでは、主に以下の蒸留塔スペックを指定できます。
- API1974/1987/1994でのFlash Point、Pour Point、RONなどのコールドプロパティ指定
- トップ、ボトムの成分流量指定
- トップ、ボトムの成分分率
- 成分分離率
- 製品回収率
- カットポイント・ギャップカットポイント
- 抜出流量
- コンデンサー・リボイラー交換熱量
- コンデンサー・リボイラーΔt
- コンデンサーとリボイラーの交換熱量比率
- 還流比
- カラム内流量
- カラム内比重指定
- ポンプアラウンド
- カラム内温度指定
- カラム内粘度指定
- カラム内蒸気圧指定
- カラム内ガス分率指定
- その他のユーザー指定スペック
指定すべきスペックの数は、Degree of Freedom(自由度)がゼロになるようにします。

但し、応答性が低いスペックの場合(例えば組成の変化に対して粘度の変化が小さいなど)は、その指定スペックでは収束しにくい場合もあります。
このような場合は、一度他の解きやすいスペック(還流費や抜出量など)で解いて、ある程度自分の望む状態まで蒸留塔を収束計算させ、
最終的にユーザーが望むスペックに切替えるとうまく収束することができます。
一度収束すると、収束した時の蒸留塔各部温度・圧力・組成・流量を初期値とし次回の計算をしますので
蒸留塔がなかなか解けない場合は、他の簡単なスペックで収束させてみてください。
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