エンタルピーの基準は、業界によりマチマチです。これは、絶対零度でエンタルピー値0とすると、日常で使用するエンタルピー値の数字が非常に大きくなるため、各業界で使いやすい基準を勝手に (?) 設定しています。エンタルピーはその差で議論されますので、絶対値に意味はあまりありません。
UniSim Designでは、他の多くのプロセスシミュレータと同様に、25度における単原子分子の生成熱が0となるようにエンタルピー基準を設定しています。
具体的には、H2, N2, O2 などが25度でエンタルピー値0 kJとなります。
スチームテーブルなどは0度基準になっているものもありますので、一見エンタルピー値がUniSim Designでの値と異なりますがその差 (例えば130度~140度のΔ10度のエンタルピー差) は同じになります。
エントロピーも25度、1 atmが基準になっております。