UniSim Designでは、多様なスペックを自由度がゼロになるまで指定できますが、似たようなスペックをしないように気をつけて下さい。
下図のような蒸留塔があった場合、
- A製品回収率 90%
- トップ中のA成分 45 kg/h
と2つのスペックを与えた場合、蒸留塔は解けません。
なぜならば、この2つのスペックは本質的に同じだからです。製品回収率を90%と指定すると、これはフィード中のA成分90% (つまり45 kg/h) がトップから抜出されることになります。
自由度はスペックの数を見ているだけなので、このように同じようなスペックを与えても、見かけの自由度はゼロとなってしまいます。しかし実際にはスペック不足であり、蒸留塔は収束しません。
上記の例は、本質的に全く同じスペックですが、蒸留塔を収束させるためには、似たようなスペックも極力さけるべきです。