目次
プロセス主要業績評価指標進捗監視
Uniformance Key Performance Indicators (KPI)
キーとなるパフォーマンス測定基準または主要業績評価指標(KPI)は、ビジネスがどのように目標に追随しているかを評価する為、多くの企業で用いられています。
一般的に、KPIは安全性、信頼性、品質、事業効率などのビジネス・ゴールを定義します。有益なKPIは、特定の期間において、測定可能で、実行可能であり、目標と比較できる必要があります。
ハネウェルのUniformance KPIは、重要なKPIで全体的なビジネス目的を定義し、階層化により第二、第三のKPIをサポートする事も可能です。
KPIの構成
- 計測値 (例えば、生産率、故障件数)
- 目標値
- 方向性 (目標に対して良い・悪いは別)
- 時間軸 (時間、日、週など)
すべてのKPIはシングルサイドです。そして、レンジでなく、目標(またはゴール)と方向性があることを意味します。各々のKPIは、レポート期間ごとに値、目標、オプションで警告制限とステータスを持っています。KPIの値と目標は、手で入力するか、外部プログラムにより取得又は計算した値を使用する事が可能です。
利点
Uniformance KPIアプリケーションは、組織のあらゆるレベルで、各従業員自身の個人のキー・パフォーマンス指標に対する進捗を概説するのに用いることが可能です。又、高度な問題を発見し、これらの問題の原因となった要因を解明する為、ドリルダウンをスーパーバイザーやマネージャが用いる事も可能です。
アプリケーション連携及びダッシュボードによる可視化
Uniformance Executive (IX)
製造業界では日々の業務を効率的に行うために多様かつ多種の情報システムを運用しています。これらのシステムはそれぞれが自身の機能に特化しているため、システム間や社外システム間の情報連携に関してはアクセスが困難であり,プラント全域の操業状態を統合化し把握するには、大変な労力が必要となります。
Uniformance Executiveのインフラ機能は,部門やシステムの壁を越えてヒストリアンやビジネス・アプリケーションなどの様々なデータソースをアプリケーション間通信により接続します。多様なソースにある重要なデータへのアクセスが可能になるため,測定結果や計算結果を俯瞰的に解析できます。さらにUniformance Executiveのもつ優れた可視化機能やコラボレーション,ワークフロー,情報共有機能により,部門間やエンジニア間でのアプリケーション共有や業務連携が促進され,ビジネス上あるいは運転上の重要な判断を迅速かつ正確に行えるようになります。Uniformance Executiveは,プラントの最適状態をベースに,持続的な解析を実施する事により,持続的改善を行い,生産性や運転性の向上を実現します。
Uniformance Executiveの主な機能とメリット
- 指標(KPI: 業績評価指標) の管理
KPIは設定した目標に対する達成度合いを測る指標として用います。ビジネス的な数値目標に対する達成度は,ドリルダウンする事により,運転値などのプロセス条件に翻訳して定量化されます。 - ワークフロー
アクションが必要な問題の発生時にはMicrosoft® SharePoint® の機能を用いてイベントが通知されワークフローが開始されます。ワークフローでは文書の発行・審査・承認などの標準的な業務タスクを持つほか,ユーザによるカスタムワークフローも作成できます。問題の発生から解決までのプロセスが手順として処理されます。 - ダッシュボードによる優れた可視化
さまざまなKPIや運転情報を一枚の画面で表示するとともに異常な値を赤字等でハイライトします。このことにより運転状態と注目課題が瞬時に把握できます。あらかじめ設定されたロールにもとづいて,個々のユーザにとって最適な情報がダッシュボードに表示されます。 - コラボレーション
コラボレーション機能を用い,文書やリスト,ノウハウの共有などの連携体制を構築することで,個人や組織それぞれの能力を最大限活用した,問題の迅速な解決や運転改善を実現できます。
プロセスデータ・運転データの可視化
Uniformance Insight (UI)
Uniformance Insightは、PHDのヒストリデータを使用するように設計されたWebブラウザベースのビジュアライゼーションアプリケーションです。
Uniformance Insightは、トレンド、グラフィックス、分析ツールを提供し、エンジニアがプロセスの混乱を調査し、パフォーマンスを監視するのを支援します。
Uniformance Insightを使用する事により、トレンドを作成し、追加したヒストリアン・タグの時系列データを表示するように構成することができます。 又、事前にHMI Web Display Builderクライアントツールを使用して作成したグラフィックスを表示することもできます。
主な機能とメリット
- 各ユーザ毎で定義したトレンドの表示
Uniformance Insightは、プロセスデータを可視化するため、さまざまなトレンド機能を提供します。 これらの機能を使用して、データ監視タグを使用して自由になカスタマイズしたプロセス・トレンドを作成することができます。 - プロセス・グラフィックスの表示
HMI Web Display Builderクライアントを使用して作成したプロセスグラフィックを、Uniformance Insightで表示する事ができます。 Builderクライアントで作成したグラフィックスは、Uniformance Insightサーバーにそのままアップロードでき、Uniformance Insightアプリケーションで表示されます。 - プロセス・ダッシュボードの作成
トレンドやグラフィックスなどのさまざまなタイルを1つの画面(ワークスペースと呼ばれます)に結合して、ダッシュボードを作成することができます。 ダッシュボードは、複数のプラントからのプロセスデータを効果的に分析するために使用可能です。 - プロセス状態の可視化
Uniformance Insightは、クライアントでのインストールを必要とせずに、サポートされているWebブラウザを使用してプロセスデータを表示および監視する簡単な方法を提供します。 - 多彩なデータソースとの連携
PHDのヒストリデータのみでなく、同時に可視化したいと考えている他のデータソースに直接アクセスして、Uniformance Insightの表示情報として直接接続し、表示することができます。 - 共通データアクセスサービスレイヤーの使用
データアクセスサービスレイヤを使用すると、別のヒストリアンデータを統合することなく、さまざまなヒストリアンに接続できます。 - ダイナミック・計算を設定
PHDタグの値を計算して直接トレンド結果として表示することが可能です。 - 共有ワークスペース
Uniformance Insightは、トレンド、表、およびグラフィックのタイルを他のユーザーと共有するオプションを提供します。 トレンド、表、およびグラフィックスは、ワークスペースに保存されます。 印刷、または特定のユーザーとのワークスペースの共有、または保存されたワークスペースへのWebブラウザリンクをユーザーに提供するだけで、他のユーザーとワークスペースを簡単に共有できます。 - 指定タイムレンジのデータを表示
Uniformance Insightのタイムコントロール機能を使用して、トレンド内のデータを表示する時刻範囲を設定可能です。相対的又は特定の日付・時刻範囲データを表示する為のさまざまなオプションが用意されています。