フィードフォーワード制御のモデルです。
多くの制御はPIDフィードバック制御が採用されておりますが、このフォードバック制御は、設定値 (SV) と現在の測定値の差がどれだけあるかで制御している為、あくまでもプロセス値(測定値)が設定値から外れてから、制御を始めます。
それに対して、フィードフォワード制御は、下図のように温水タンクに冷水が突然入ってくるような場合、”冷水が来るから、タンク温度が下がるはず。温水量を増やそう”と未来の状態を想定してアクションを起こす制御です。
ここで通常のフィードバック制御と、フィードバック制御に加えてフィードフォワード制御を組み合わせた場合の制御具合を見てみます。
温度50℃の温水タンクに、突然に冷水が入ってきた場合の温度制御具合です。
(左) フィードバック制御のみ (右) フォードバック+フィードフォワード
フィードフォワード制御を組み合わせた方が、温度の変動が小さい事がわかります。このように外乱に対して、フォードフォワード制御が有効な場合もあります。
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