Consistency Errorとは何か?

UniSim Designは、常に自由度を見て、自由度が満たされると計算を始めます。例えば、下図のような熱交換器のモデルがあったとしましょう。熱交換器の熱交換量を入力すると、当然出口温度が計算されます。また逆に、出口温度を入力すると熱交換器での交換熱量が計算されます。つまり、下記方程式を常に満たすように計算されます。

出口温度 = 入口温度 – 熱交換器熱交換量

上記3項目 (入口温度・出口温度・熱交換器交換熱量) のうち、2つが決まれば、残りの1つは自動的に計算されます。

ところが、もしユーザーが上記3項目とも入力してしまったらどうなるでしょうか?

出口温度 (50℃) = 入口温度 (100℃) – 交換熱量 (20℃)

これでは、方程式が満たされません。これがConsistency Error (整合性エラー) です。ユーザーが交換熱量と出口温度を二重指定しているので、UniSim Designは、交換熱量を正とするか?出口温度を正とするか判断できません。この場合、二重指定している入力項目の一つをはずして下さい。すると自由度が満たされ、計算が再開します。