ピンチテクノロジーは、プラントの熱回収システムの解析及び設計手法として広く使用されています。効率的な熱回収を行う場合、高温側コンポジットカーブ (ヒートカーブ) と低温側のそれが近いほど良いと言えます。高温側と低温側コンポジットカーブが最も接近する点をピンチ (Pinch) と呼び、この値をターゲットにします。

熱交換器の伝面を大きくすればピンチの値はいくらでも小さく出来ますが、一方設備費が大きくなりますので、通常はこのピンチと設備費の兼ね合いで設計ポイントが決定されます。

UniSim Designには、Composite Curves Utilityが用意されており、省エネを考慮した熱交換器配列を検討することができます。

手順 1) Tools -> Utilitiesから、Composite Curvesを選択する。

手順 2) 検討範囲の熱交換器を選択する。

手順 3) Performanceタブでコンポジットカーブを確認できます。

グラフでは、Composite CurveとGrand Composite Curveを描画することが可能です。