コンプレッサーの性能曲線は、通常ある決められた吸込ガス流体の条件で描かれています。

吸込みガス流体の温度・圧力・圧縮係数・組成(分子量)が変化した場合、下図のように性能曲線は変化します。

運転負荷変動やスタートアップ・シャットダウンなどにより、吸込みガスの流体は常に変化しています。これを設計時の性能曲線にてダイナミックシミュレーション計算をさせていると、実際の動きとは異なることになります。

これを解決するのが換算性能曲線の利用です。異なる流体条件・回転数などを一つの性能曲線に換算するもので、Reduced Curveと言われています。この換算性能曲線で、多様な運転条件に対応できるようになります。

UniSim Designには、標準で通常の性能曲線から換算性能曲線に変換するツールが付属しています。詳細は、添付マニュアルをご参照下さい。

参照: “Integrate Compressor Performance Maps into Process Simulation” Grant Stephenson, American Institute of Chemical Engineers (AIChE)