UniSim Operations

UniSim® Operationsは、経験豊富なオペレータの安全かつ効率的なプラント運転ノウハウを新しい世代に継承するための技術伝承の有効な運転教育ツールとして使用することはもとより、プロセスエンジニアや計装エンジニアが以下のような目的で幅広く使用できるシミュレータです。

  • 制御ロジックの設計・検討およびチューニング
  • 新しいフィールドや運転条件を事前検証
  • 機器の制約条件の評価・検討
  • 高度制御やオプティマイザの制御戦略設計、テストや検証
  • エマージェンシーシャットダウンその他のロジックの検証

UniSim Operationsの特長

UniSim® Operationsの特長は、

  1. 厳密モデルによる高精度シミュレーション
    UniSim® Operationsは、UniSim® Designの非定常エンジンを採用しているため、高精度の実プラントの挙動を再現します。また、UniSim® Operationsでは、各種DCSのコントロールアルゴリズムを標準で提供しているため、プロセスはもとより、制御システムのダイナミックな動きを正確に再現できます。
  2. 容易なモデルの更新や開発およびメンテナンス
    ハネウェルのUniSim® Operationsは、UniSim® Designのフローシート シミュレータを用いて容易にモデルの追加・修正ができるためモデルの更新やメンテナンスが容易に行えます。また、UniSim® Operationsの非定常シミュレーションエンジンには、UniSim® Designを使用しているため、ユーザが作成した非定常モデルを組み込むことにより、ユーザで容易にトレーニングシミュレータの開発・構築が行えます。
  3. 豊富なシミュレータとしての機能
    UniSim® Operationsは、ハネウェルが長年のトレーニングシミュレータ導入経験で培った次のような、機能を提供いたします。

    • スナップショットとバックトラック機能
      シミュレーション時のスナップショットを、自動的にまたはオンデマンドにて記録し、ある時点での運転状態を再現。
    • アクションログとリプレイ機能
      トレーニングの間に、オペレータとインストラクタによってなされるすべての行動をアクションログで記録保存することができ、後にリプレイすることが可能。
    • マルファンクション機能
      各種のプロセス異常をマルファンクションとして定義し組み込むことができ、また発信器やポンプ、バルブといった機器は標準マルファンクションとして提供。
    • パフォーマンス評価
      訓練生の訓練結果を採点する機能で、訓練生の習熟度を評価しその評価レポートは訓練生毎に管理

UniSim Operations画面例

様々なDCSとの接続

UniSim® Operationsは、ハネウェルのDCSはもとより、国内外の多くの計装システムとの接続実績があり、トレーニングの現実性を高めます。
トレーニングの目的に応じてDCSコンソールの接続タイプや、DCS接続を行わないPCベースのシステム構成が選択でき、トレーニング システム構築の形態を広げます。

UniSim Operationsシステム構成例

UOPライセンスをベースにした標準モデル

UOP社所有の豊富なプロセスライセンスに基づくトレーニング シミュレータを今後標準パッケージ化し販売していきます。その第一弾としてCCR Platformingプロセスのトレーニングシミュレータを2009年9月に提供開始しました。今後はFCC等、順次 リリースしていきます。

UOP CCR インストラクター画面例

UOP Training Simulator CCR PlatformingおよびRegeneratorトレーニング・サービスの詳細
オペレーター・トレーニング・システム (OTS) 活用事例